官庁訪問日記 第1日目

今回は大作です。
具体的な経験を抽象化するのは難しい・・・。

 1日目、某省へ(表記はA省とする)
この日はかなりの雨だった。傘を差してもスーツが濡れるくらい。
宿から地下鉄で30分かかるので7時15分に宿を出た。
田舎者なので初霞ヶ関のため、国会議事堂を見学するためにも。

・・・が、雨なのでちらっと見ただけでくじける。意志を貫かない奴め。
そんなこんなで実家でA省の官庁訪問案内HPを印刷していたので
それを元にA省に訪問する*1
 受付で身分証明をみせて入省カードを書き、集合場所へ。
私は国会議事堂を見るつもりだったため早く付きすぎて片手で数えられる順番でついた*2

 その後受け付けに通されて面接カード*3を書き、その後若手の方と入り口面接。
私の訪問したA/B/C省、その他知人から聞いた範囲では
入り口面接→(原課訪問⇔人事面接)→出口面接といった手順で面接が進む。

 初日の入口面接ではだいたいどの省でも面接カードに沿って質問された後
興味のある分野を聞かれることが多い。ここで答えた分野に原課訪問に行くことが多い。
 そしてしばらく待ってから原課訪問。
原課訪問とは、実際に働いておられる人事以外の方のお話を聞く機会だと思えばいい。
民間企業に例えるならリクルーター面接に近いかな?*4
仕事の内容や課題等を聞き、「なにか質問はありますか?」といわれる。
ここが学生の腕の見せ所である。
ただ闇雲に自分の知識をアピールしてディスカッションする人も居られるが
そういう場ではない気がするというのが個人的な感想。
例えば、そのフィールドについての自分の持つ疑問点についてどう考えておられるか?
という質問を皮切りに、相手の現場で培われた意見と自分の意見とを比べ
自分の意見をもう一度考える機会にしたり
あるいはいっそのこと、自分はこう考えるのですか?と提案しそこから自分の
論に固執せず、相手の意見と自分の意見をベースにして自分の意見を発展させていくような
会話をさせていただく場かなぁ?と思っています。
 そしてそこで得たものはきちんと待合室に戻ってまとめ、
人事の方にプレゼンスできるようにしておくのがベストかな?っと思ったりもします。

 そんなこんなで原課を何回かこなして、人事面接も何度か受けるうちに
A省の場合、今までとは違った人事の方に会ったり、違った待合室に呼ばれる人が出てきます。
私は普通の待合室と違った待合室に通されました。いわゆる1軍と2軍の区別という奴です。

 何故1軍部屋にいけたか、自分なりに分析すると
・今までも書いたとおり自分の意見に固執しなかったこと(発展させたこと)
・それを筋道立ててプレゼンスしたこと
・あと会話のキャッチボールができること
 の3点が挙げられるかと思います。
 3点目についてはこの連載のまとめで触れたいと思います(笑)

 そんなこんなでA省の1軍に入れたことに喜び浮かれて
官僚になれた気分で関係各位に連絡しまくってホテルに帰ったという1日目は終了しました。

*1:官庁訪問はどこに訪問したらいいの?事前予約とかいるの?って疑問が内定者懇談会でもちらほら。訪問方法については各省のHPにきちんと掲載されるのでそれをきっちりチェックしましょう。持参物(例:写真)が必要な省もあります。あと事前予約は接触禁止期間の関係からないはずです。案内された時刻にその省に行けばOKです。

*2:よほどの遅刻などがなければ着順で差異はない

*3:志望動機とか、サークルとか趣味とか学生生活とかetc民間のエントリーシートだと思ってもらえればOK

*4:但し、民間より評価裁量は少ないと思う。